YouTube Liveって何?


ニコニコ生放送やUstream、最近だとTwitchなんていうものも普及してきてるアレです。
YouTubeというと動画というイメージが強いですが、ライブストリーミング機能もあるんです。

ニコニコ動画=YouTubeだとすると、ニコニコ生放送=YouTube Liveっていう感じです。
サービス自体は割と前からあるっぽいけど、いろいろ制限があって一般ユーザーは使えなかった。
でも、2013年12月からどの一般ユーザーでも出来るようになりました。

ではYouTube Liveは他のライブストリーミングサイトと比べて何が優れているのか?

メリット
●配信終了後にYouTubeに動画としてアップロードされる!
ニコ生でいうタイムシフト(TS)のようなものですが、自動的にYouTubeにアップロードされます。アップロード時に非公開にすることもできるので、自分で確認してから公開や見せたくない場合は非公開の状態からそのまま削除することもできる。
動画でアップロードなのでタイムシフトのように期限はない。

●1080pの高画質配信が可能!
Twitchなんかも高画質配信が出来るサイトとして有名ですが、YouTube Liveも1080pの高画質配信が出来ます。

●視聴者側で画質を調整可能
上の高画質配信が出来るというところに関係しますが、高画質配信だと見る側もPCスペックがそれなりに必要になります。重い場合は480p等に画質を下げて視聴が可能です。低画質のエンコードはYouTube Liveが自動的にしてくれるので配信者は何もする必要がありません。

●ライブ配信なのに一時停止や巻き戻してみることが出来る
ニコ生とか見てる人だと当たり前だけど、生放送は配信者が一方的に送ってくるので、放送中は見る側で一時停止とかは出来ません。
ところがYouTube Liveでは一時停止や巻き戻してみることもできます。

●専用の配信ソフト「Wirecast for YouTube」が準備されている
ニコ生でいうNLEのように、YouTube Live用に調整されたWirecast for YouTubeというソフトが準備されています。
これを使えば比較的簡単に配信が可能。

●ソフトなしでwebカメラだけで配信も可能
Google+ ハングアウト オンエアとかいうものを使えば、配信ソフトがなくても配信できるっぽい。ニコ生のかんたん配信みたいなもの?使ったことないので詳細は不明です。

●一つのチャンネルで同時配信可能
チャンネルはニコニコでいうところのコミュニティです。ニコ生で言えば、一つのコミュニティで2つ以上の配信を同時することはできませんが、YouTube Liveでは一つのチャンネルで同じ時間に複数の配信をすることが可能です。やったことないけど。
イベントの会場からの中継でブースごとに配信するとかもできますね。

●コメント機能もある
配信に対してのコメントも出来ますが、ニコ生みたいに配信者と視聴者でのやり取りをするのは難しいかも?(理由は下を参照)

●無料で広告も表示されない
ニコ生のようにプレミアム会員にならないと配信できないとかもなく、Ustreamのように広告も表示されません。
ただし、配信者側で広告設定をして、広告収入を得る場合は表示されます。


思いついたメリットを書いたけど、他のサイトでもできるものもあれば、YouTube Liveでしかできないものもあります。
とはいえデメリットもないわけではない。

デメリット
●ストリーム名を配信ごとに設定しないといけない(配信ソフトを使う場合)
YouTube LiveではXSplit BroadcasterやOpen Broadcaster Software(OBS)やAdobe Flash Media Live Encoder(FME)、ffmpeg等の配信ソフトを使うことができます。
通常、これらのソフトを使う場合RTMP URLとストリーム名を設定を設定が必要(一部ソフト・サイトは自動化。または固定なので一度設定すればいい)があります。
YouTube Liveの場合はストリーム名が配信ごとに変わるので毎回設定する必要があります。とはいえニコ生の通常枠のように30分で終了するわけじゃないのでそんなに面倒ではないですが。
メリットで同時配信可能と書きましたが、このストリーム名でどの配信かの設定になるので仕方ない仕様なのかもしれません。

●ラグが1分くらいある
「視聴者側で画質を調整可能」で書いた通りYouTube Liveではサーバー側で複数の画質を切り替えられるようにエンコードをしています。
その他の処理なんかもありラグが他のサイトに比べると大きいです。コメント機能はあるもののこのラグがあるために、配信者と視聴者のやり取りは難しいかもしれない。


どんだけメリットで他のサイトより優れていても、デメリットで「これでは使えないなー」という人もいると思います。
必ずしもYouTube Liveを使うのがいいというわけではないですけど、YouTube Live自体が知られていない気がしたので紹介までに書いてみました。

本来の動作なのでデメリットに書かなかったですが、ライブ終了後にYouTubeに動画としてアップロードされるときは、通常のアップロードと同じように使用している楽曲のチェックがかかります(コンテンツID)。
音ゲーで版権曲をプレイしてアップロードするとひっかかると思います。

高画質でゲーム配信をしてそれをアップロードしたいなんかには使えると思いますが、そのままだと無編集でアップロードになるので注意が必要?
ちょこっとしたことならアップロード後にYouTubeの機能で編集もできるし、MP4としてダウンロードすることもできるので編集をしてアップロードも出来るかなー?
最近のコメント
とある配信者
取り込み設定でカスタム取り込みを選べばストリーム名をイベントでも固定できますよ 2016/01/04 12:39:19

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