【マイクロペイメント】これからのネット販売は駄菓子屋に見習え


まず、マイクロペイメントとは?
クレジットカードでは決済コストが高すぎて現実的には支払うことができない、1円から数百円程度の少額な商品を購入するための電子的な決済手段。新聞の記事単位の課金やリンクごとの課金、画像や音声のばら売りなど、Webコンテンツの販売方法の一つとして有力視されている。「少額課金」とも呼ばれる。
マイクロペイメント

Wikipedia マイクロペイメント

まぁ要するにネット上の100円とかの商品のこと。
言葉自体は昔からあるものだけど、ここ数年で急激に広まったものですね。

説明を読めば誰でも連想すると思いますが、基本無料の「アイテム課金」等と言われる、数百円の課金はマイクロペイメントになる。

今でも家庭用ゲーム(パッケージ)と言えば、新品・新作であれば数千円します。
それは一人一本購入で、買った人数×価格で売り上げが決まるから高いのはしょうがない。一人で何本も買うなんて人はほとんどいない。

とはいえ買うか買わないかの2択になるので、買わないという人が多ければそれだけ売り上げが下がる。
しかも一本の価格が大きくなれば、売り上げも大きく下がる。
価格も高くなれば買わない人も多くなる。
というデメリットがありました。


一方マイクロペイメントは価格が安いもので、アイテム課金であれば一人で何個も買う(パズドラの魔法石とか)で売り上げをあげるというもの。
でも、今一般的なのは「基本無料」というお金(課金)を払わなくても遊べるというシステム。
とはいえ無料で遊ばれていれば売り上げは上がらないどころかゼロです。

じゃあどうやって買わせているのか、課金することでゲームを有利に進められる。
課金欲?を抱かせて買わせるわけですが、例えばそこでパッケージゲームみたいに5,000円払えば有利になるよ!とかだったら課金するでしょうか?
さすがにそこまでお金を出してやるという人は少ないんじゃないですかね?

でも100円ならみんな財布が緩む。100円っていったらジュース一本くらいの価値。
"それくらいならー"と"ついつい"課金をしてしまう。

でもですよ、1つ100円の課金で5,000円のゲームソフトと同じ売り上げを出すには一人に50個買わせないといけないじゃん?と思ったりするかもしれないですが、5,000円のゲームは高いから買わないけど100円の課金だったら数回しちゃうという人もいるから実際の一人辺りの課金の金額は減っても大丈夫だったりする。とはいえ今のゲームはオンラインのゲームが一般的なのでプレイヤーが増えればそれだけかかるお金も増える訳ですが。

そして、1つ辺りの単価が安くなると感覚が麻痺してしまうのが、合計金額を計算しないというもの。
1つ100円でも100個買えば10,000円です。1,000個買えば100,000円です。
1つが安いからと言ってどんどん買ってしまうと高額になるという落とし穴。
子どもが勝手に100,000円課金してしまったとかいうニュースもありました。
値段100,000円って書かれてれば子どもでも高いというのはわかるはず。安いものを何個も何個も勝手の合計金額が高くなるというのは感覚が麻痺してしまって気づかないことがあるということ。(子どもに限ったことじゃないけど。寧ろ大人でお金がある人に多いw)



長々書いてきたけど、ここまでは現状のマイクロペイメントってこんな感じ?というもの。
今後、どう進むかを考えてみると。
昔はCDとしてCDをプレスして歌詞カードを印刷してー、全国のお店に運んで売ってーという曲の販売が一般的でした。
そうなるとCDに1曲だけ入れて安く売るというのは難しくシングルでも1,000円とかになってしまったのが、最近だとネットで曲データだけを150円とかで販売が出来るようになりました。
今までアルバムとかで1枚3,000円だけど、持ってる曲もあるから全部は要らないんだよなーと言っても1曲だけ買うことはできなかった。
でも曲データであればアルバムから1曲だけで購入も可能になりました。

アニメBDなんかも、ディスクでは複数話入っているのが販売・レンタルですが、ネット視聴なら一話から見れるものも。

こういった販売方法でネットでの音楽販売は結構広まって来ているけど、若干遅れ気味なのが"電子書籍"。
今はまだ紙の本を電子化して同じくらいの値段で販売している感じです。
でもこれもCDのようにコミックで複数話がまとめて売られているものであれば「一話」ごとの購入が可能になったりするのでは?

現在は、試し読みのような形で各巻の頭のところだけ読めるようなものはありますが、最初の一話は無料で続きの二話以降を読むには購入してね!?というものもできるんじゃないでしょうか?
最初のゲームの話じゃないけど、買ってみないと中身がわからないものに高いお金を出したくない、無料で中身を確認したいっていうのにも合う形じゃないかなと。

こういった今まで複数まとめて販売しないと売るのが難しかったものの「ばら売り」がどんどん進み、さらに無料でも中身が確認できるというものが増えていくんじゃないかなと予想。
買う方も面白いもの・欲しいものを必要最低限の数だけ買える。作る側は本気で作らないと買ってもらえないから品質向上につながる?

リアルではセット(複数抱き合わせ)にすることで安くする方法だけど、ネット(データの販売)は若干単価が上がっても小さく分けることでユーザーが欲しいもの・部分だけを買うというのが広まるのかな?と思ってます。
安いものをたくさんの種類並べて売る駄菓子屋スタイルとでもいうのかな?

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