音ゲー+Bluetoothスピーカー=???


Bluetoothといえば、ワイヤレスで周辺機器を繋ぐ無線規格。
WiiやPS3のコントローラなんかもBluetoothで接続されています。

そして、Bluetooth対応の製品の一つとしてあるのが、"スピーカー"
最近だと比較的安く買えるBluetooh対応のスピーカーもあり、わざわざケーブルで繋がなくても音が出せるので、便利ということで使っている人もいるはず。


"一般的に"スピーカーで気になるものといえば、「音質」
Bluetoothは音が悪いっても言われてたけど、最近は普通に聞くには問題ないくらいの音質のようです。ただし、スマホ・タブレットやスピーカーヘッドホンの機種によっては例外あり?

Bluetoothのスピーカーやヘッドホンは再生する音を直接送るのではなく、圧縮して送ります。
Q.【Bluetoothヘッドホン】【Bluetoothスピーカー】AAC/aptXとは?
詳しくは↑のサイトとか参照。
そこで、音が悪くなる場合もあるということ。特に古い機種であればその可能性も高い?


普通の人であれば、音さえよければ他は別に気にするものはないとなる訳ですが、音ゲーマーなら音質と同じくらいかそれ以上に気になるもの。

「遅延」

説明するようなことでもないですが、音ゲーは「画面(譜面)」と「音(BGMやキー音)」と「タッチ」の3つのタイミングがぴったり合うことでストレスなくプレイが出来るもの。どれかがずれただけでもプレイすることが困難になる。
この遅延を気にするのは音ゲーマーくらいなのか?というと、DAWやDTMをやる人も気にすることです。
DAW/DTMではレイテンシ(レイテンシー)と言われています。

レイテンシ
レイテンシ (latency) とは、デバイスに対してデータ転送などを要求してから、その結果が返送されるまでの遅延時間のこと。一般的にレイテンシが小さければ小さいほど、そのデバイスは高性能で高価である。レイテンシー、レーテンシーとも表記される。レイテンシの程度を「高」「低」で表現することがあるが、「低い(高い)」とは「小さい(大きい)」を意味する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7
wikipediaではコンピュータ音楽の項で説明されているように、音の遅延は問題になるもの。


では、Bluetoohスピーカーはこのレイテンシはどうなのか?
iPadのDTMサウンドをBluetoothスピーカーでモニター
http://www.dtmstation.com/archives/51453900.html
古い記事ですが、Zii Sound D5というスピーカーを使った時のレイテンシに関しての記事がありました。

あくまでの感覚値ですが、SBCの場合100msecくらいの遅れがあるように感じるのに対し、apt-Xを使った場合60msec程度……。ただし、直接iPadのヘッドフォン端子からZii Sound D5に接続するとさらにレイテンシーが小さくなり、20msec程度といった感じなので、リアルタイムモニタリング用としては、いずれにしてもやや厳しいかな、と。
記事によるとSBCで100ms(0.1秒)と、apt-Xで60ms(0.06秒)。直接ヘッドホン端子から繋ぐと20ms(0.02秒)とかいうことなので、どうしてもBluetooth接続は遅延が大きくなる。


Bluetoothスピーカーで音ゲーは楽しめるのか
http://zapanet.info/blog/item/2626
ブログで書いてる人がいたけど、Bluetoothスピーカーで音ゲーは厳しいみたい。他にもTwitterで検索すると出来ないっていうのがいっぱい出てきますw

ということで、Bluetoothスピーカーで音ゲーはダメ!絶対!ということになりました。



でも、何がどうダメなのか?
Bluetoothのオーディオ機器を高音質で楽しむための「AAC」と「apt-X」
http://128bit.blog41.fc2.com/blog-entry-323.html
Bluetoothを敬遠するマニアもうなる!? apt-X/AAC対応「harman/kardon BT」の実力
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20120831/1042782/
ちょくちょく出てくるキーワード、SBCとAAC、apt-X。
SBCはBluetoothの標準のコーデック。これが遅延が大きく音も悪い。Bluetoothは音が悪い!って言われる原因がSBCらしいです。
AACはアップル系で使われていることが多く、apt-xがAndroid系で使われていることが多い模様。
apt-Xは計算上1.89ms(0.00189秒)以下の遅延になるということ。実際は上のDTM Stationの製品でも60msでしたけど。

Bluetooth スピーカーで接続したらダメだったという場合。SBCコーデックを使っている可能性が高い?
なぜSBCが主流なのかというとBluetoothプロファイルのA2DPっていう本体とスピーカーとかとの間の通信プロファイルでSBC必須が、かつロイヤリティーがフリーということらしい。

AACかapt-Xのどちらかのコーデックを使うのであれば、遅延は少なく抑えることが出来る?
ただし、注意が必要で例えばiOSはAACには対応していますが、「じゃあスピーカーもAACに対応してればいいんだね!」というと若干違う模様。
iOSはAACに対応しているので、それに加えてスピーカーがAACが対応し、さらに送信前の音がAACで圧縮されている必要がある(らしい?)
音ゲーだとすると元の圧縮はどうしようもないわけですが、SBCがダメなのでそれ以外であれば遅延を抑えることが出来るかもしれません。

さらに注意点があり、apt-Xでも遅延が大きいものと小さいものがあるとか。無印apt-Xとapt-X LOW LATENCYっていうのがあるらしい。ややこしい・・・。もちろん送信側・受信側双方が対応している必要有。
とはいえ、スペックのコーデック欄にapt-X LOW LATENCYと書いてあることはないと思う。対応製品が少ない上に、apt-Xとしか記載されていないことが多い。
ヘッドホンだと LBT-AVOH03ABK が対応している。
apt-X LOW LATENCYであれば、遅延40msくらいになるらしい。もちろん製品による差はあると思うけど。

Bluetoothスピーカーで音ゲーはダメ!絶対!というか正確にはSBC!ダメ!絶対!ってことらしい。
ただし、AACやapt-Xを使えるかは微妙なライン。でも、Bluetoothスピーカーに興味があるのであれば、iOS製品を持っているならAAC、Android製品を持っているならapt-Xに対応してることをチェックしたほうがいいですね。

もし、再生する機器と、スピーカー・ヘッドホンがSBC、AAC、apt-Xに対応している場合は、apt-X>AAC>SBCという順で優先されるそうです。これは音質のいい方が優先されるというものらしい。apt-Xに対応していなければAACで、AACにも対応していなければSBCで再生される模様。


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