放射性物質の除染作業が故郷・福島の復旧に重くのしかかっている。除染に携わる人たちの思いを通じて、課題を探った。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120604-00000545-san-soci
■もう一度、食べた人の笑顔が見たい。
斉藤さんは「よく分からないカタカナの物質を自分の田んぼにまくのは、気が引けた」と苦笑しながらも、トラクターに噴射器を積んで4ヘクタールの水田に散布した。仲間の農地も除染したため約1カ月を費やし、代かきの開始はその分遅れた。畑も3ヘクタールあり、手入れする余裕がない場所は草が伸び放題になっている。
「除染の物質で味に悪影響が出ないことを祈っている。もう一度、食べた人の笑顔が見たい」