384k? 480k?、映像重視?音質重視?ビットレートを知ろう!

ビットレートってなに?

解像度・FPSとビットレートの関係でも説明しましたが、ニコニコ生放送ではビットレートに制限があります。

まずビットレートって何よ?っていうところから。

ビット毎秒(ビットまいびょう)は、データ転送レートの単位である。1秒間にデータ転送路上の仮想の、または物理的な地点を通過した(すなわち転送された)ビットの個数と定義される。モデムやルータなどのデジタル通信機器で用いられる。bps(ビーピーエス、bit per second)とも。
ビット毎秒(Wikipedia)

ビット毎秒と書かれていますが、中身は大体一緒です。
ニコニコ生放送では原則384kbpsまたは480kbps以内に収めてくださいとありますが、これは1秒間に384kまたは480kビットのデータ情報送っていいですよーというのがビットレートの制限です。

単位がファイルサイズで一般的に使われるバイト(キロバイト、メガバイト、ギガバイト)ではなく、ビットなので注意
バイトに直すと「1kb/秒=8192bps=8.192kbps。1kbpsはおよそ0.122kb/秒(Wikipediaより引用)」となる。

注意しないといけないのは、この384kまたは480kというのは映像と音声を合わせてこの数字です。

384kと480kどっちに設定したらいいの?

ニコニコ生放送では19:30~2:00と2:00~19:30でビットレートの制限が違います。


制限ビットレート上限は2:00~19:30までが480kbps、19:30~2:00までが384kbpsです。
これは単純に放送枠が多い時間は384kbpsだけど、枠数が少ない時間は480kbpsまで使っていいよというものです。

ここで気になるのが、「この境目の時間をまたぐ場合はどうなるの?」というもの。
正解は「放送開始時間」です。具体的に言えば、19:29までに放送開始できれば480kで配信しても大丈夫です。
例えば19:29~19:59までの枠であれば480kで配信できます。
「放送開始時間が基準?」と聞いて人によっては気になることがあるはず。「延長した場合はどうなるのか?」
ポイント消費で延長・コミュレベルによる特典の延長どちらも延長しても途中で上限が変わることはありません。

NLEは自動で調整してくれますが、それ以外のXSplitやFMEといったソフトを使用している場合は手動で直す必要があります。
配信開始する時間に合わせて設定する必要があります。

映像重視?音質重視?

音声と画質どちらを良くしたいですか?と言われたら両方良くしたい!と思う人も多いかと思います。
でも、配信内容によってはニコニコ生放送のビットレートだと両方は難しい場合があります。

そこで出てくるのが映像重視にするか、音質重視にするかというもの。
ニコニコ生放送では決められたビットレート(384kbpsまたは480kbps)を映像と音声に分けて使います。
音声に多くのビットレートを割けば当然映像ビットレートに使える分が減ります。これが重視という理由です。

○ビットレート384kbps

※ 実際の配信時のビットレートは映像等によって変動します。

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ビットレート480kbps

※ 実際の配信時のビットレートは映像等によって変動します。

画像では設定をイメージ化したものであり、実際配信するときはビットレートは上下します。

同じ設定で384kbps時と480kbps時のときでは、480kbps時のほうが高画質になるのは当然ですが、384k時の音声64kbpsのときよりも、480k時の音声96kbpsの設定のほうがビットレートのみの比較では高画質かつ高音質になるといえます。

画質または音質を簡単に上げる方法は、このビットレートを上げる方法です。
ですが、何度も書いている通りニコニコ生放送ではビットレートの制限があります。

なんで制限があるの?超えるとどうなる?

ニコニコ生放送は、多い時間帯では5,000枠以上が同時に配信されています。
これらの枠が配信できるビットレートとして制限が設けられています。
もし上限がなく1000kbpsや2000kbpsで全ての枠が配信していたら、5,000枠も同時に配信することが出来ません。
今の枠の多い時間帯でも配信できるビットレートが384kbpsということになります。

ニコニコ生放送では、現在放送されている枠数によって制限をかけています。枠待ちと呼ばれるものです。これは夜のピーク時であればビットレート384kbpsで配信できる枠数といった感じで計算されているので、上限を超えて配信していれば想定以上の負荷がサーバーにかかってしまいます。オーバービットレートは迷惑行為なのでやらないようにしましょう。

実際配信するときはビットレートは上下します。瞬間的に上限を超えても問題はありませんが、一定時間以上超えて配信を続けていると配信が止まります。
放送枠自体は終了せずに、配信ソフトの配信状態が止まってしまいます。(再度、配信ボタンを押しなおすことで再配信可能)
ビットレートの設定値では超えていない場合でも、他の設定や配信内容によっては、ビットレートをオーバーしたとされて止ってしまう場合があります。
配信停止→開始を行えば再度配信ができますが、たびたび起こるようであれば設定等を見直したほうがいい場合もあります。

また、定められている上限を超えて配信をすることは、運営が想定している以上の負荷がサーバーや回線にかかることになります。

※ ここに記載されている情報は全てが正しいとは限りません。
またニコニコ生放送の仕様変更、パソコンの性能によって記載と異なる場合があります。( 2012/11/2 )